運用型広告とはWeb上に表示される広告の中でも、広告枠・必要な費用・ターゲット・内容などをリアルタイムで変更可能なタイプの広告のことを指しています。
その課金方法にはクリックごとに費用が発生するクリック課金と、表示回数によって費用が発生するインプレッション課金があります。
この記事では運用型広告をアウトソーシングするのではなく、社内で行う時に注意するべき点について解説していきます。
目次
運用型広告の種類とは?
運用型広告には、次のような種類があります。
リスティング広告
ユーザーが何らかのキーワードを検索した時に、そのキーワードに連動して表示されるテキスト広告のことです。キーワードに興味を持っている相手に対して広告を表示できるため、成果につながりやすいでしょう。
SNS広告
ユーザーの登録情報や行動履歴に基づいて、Twitter・Instagram・FacebookなどのSNS上に表示される広告です。リスティング広告と同じように、ユーザーのニーズにマッチしやすいです。
ディスプレイ広告
ブログやWebサイトの広告枠に表示される広告です。広告内容にマッチした情報を扱っているページに出稿することで高い効果が得られます。
DSP広告
広告主のプラットフォームを通じて配信される広告のことで、配信するターゲットを絞り込んだ広告表示が可能です。
運用型広告をインハウス化する時のメリットとは?
運用型広告をインハウス化することで得られるメリットは下記の通りです。
・ユーザーの反応を見ながらリアルタイムで設定を変更できる
・臨機応変に広告枠の変更が行える
・少ない予算でも始められる
・社内に運用型広告のノウハウが蓄積されていく
さらに、外注に必要な費用も抑えられるでしょう。運用型広告のインハウス化には多くのメリットがあるということです。
運用型広告のインハウス化で注意すべき点とは?
ここでは、運用型広告を自社内で完結させる時に、注意するべきポイントを紹介しましょう。
専門的な知識と多くの経験を持った人材を確保・育てなくてはいけない
運用型広告をインハウス化するためには、運用型広告の知識を持った人材を確保しなくてはいけません。自社に該当する人材がいない場合には、新規採用を検討するべきでしょう。
ゼロから人材を育てることもできますが、ノウハウの蓄積や教育には多くの時間が必要になります。
成果を得るまでには多くの時間が必要なことを理解しておく
運用型広告を代理店に依頼すれば、蓄積されたノウハウを駆使したアプローチにより、短期間で期待する効果が得られる可能性が高いです。
しかし、自社内で運用広告を扱う場合には、施策と改善を繰り返しながら少しずつ成果につなげていくため、短い期間で成果を得ることは難しいでしょう。すぐに成果を得たいのならば、代理店利用を検討するべきです。
人的リソースに余裕がなくてはコア業務に支障が出る恐れがある
運用型広告は細かな設定ができることから、自社の期待する効果を得るためには、多くの労力が必要です。人的リソースに余裕がない状態では、コア業務に悪い影響が出る可能性も考えられます。運用型広告を自社で行うために必要な工数を計算し、今いる人材で実現可能であるかを検討するべきでしょう。
常に最新の情報にアンテナを張っておく必要がある
Web広告は常に最新の情報を得て必要な改善を繰り返すことで、常に時代の流れや最新のシステムに合った運営が実現します。
代理店であれば、業務の一環としてこのような情報を集めていますが、運用型広告をインハウス化するのなら、常に担当者が情報収集可能な環境を用意しなくてはいけません。
業務の属人化に注意する
運用型広告を担当する社員には専門的な知識が必要になることから、運用型広告に関する業務は属人化しやすいと言えるでしょう。
一部の社員に依存した運用は、長期的に見て非常にリスクが高く、業務の属人化に繋がります。
担当者の退職や体調不良によって業務が滞ることのないよう、必ず業務を代行できる人材も用意してください。
まとめ:運用型広告のインハウス化で注意すべき点とは?
いかがでしたか?運用型広告のインハウス化で注意すべき点には
・専門的な知識と多くの経験を持った人材を確保・育てなくてはいけない
・成果を得るまでには多くの時間が必要なことを理解しておく
・人的リソースに余裕がなくてはコア業務に支障が出る恐れがある
・常に最新の情報にアンテナを張っておく必要がある
・業務の属人化に注意する
などがあります。運用型広告をインハウス化すれば、常に最新の情報や流行を取り入れた広告表示ができるでしょう。
この記事で紹介した注意点を意識し、運用型広告を社内で行ってみてください。